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  • 過越

    過越

    12/10
    自分の運気の曲線グラフがあるとして、ある瞬間のあることがきっかけで+傾向から−傾向に遷移したのを感じる瞬間ってのが(まま)ある。今日、突然ふとそれが訪れた(気がする)。
    ここ数日はなんか+傾向だったのに、それ以降のメールとか人とのやりとりとが、なんかチグハグ。
    ピントがボケて、歯車が狂ってる感覚。
    こういう場合は、−傾向をすっと過越すしかない。
    了るタイミングがやって来るのをじっと待つ。

  • 選択の勇気自体が時代を創る事態

    選択の勇気自体が時代を創る事態

    12/9
    ヒトモノコトについて古いとか新しいとか流行ってるとか流行遅れとか時代に合ってるとか合ってないとか話してること自体が、もう時代に合ってない。
    数ヶ月後のプロジェクトをどんな演出内容にするか?ですら生成AIの進化の速さの中で、最早何事もチューニングが困難になってる昨今、そんな新旧の判断自体がほぼ無意味化しているのだと想う。その判断は不確実性が増して、最早気休めにもならない予測でしかない。
    でも、この時代の事態自体は、むしろ凡ゆるチャンスが溢れている。
    むしろ自分が自分で自分のフォームを決めればいいのだもの。
    だって自分が自分で自分のスタイルを為せばいいのだもの。
    己のその選択の勇気だけが、時代を創る(創れる)わけで、そう確信した(吹っ切れた)瞬間、アイデアの地平は無限に拡がってゆく。

    https://tropic-media.jp/blogs/e36871adc7dc

  • 『TOKYOタクシー』by山田洋次(2025)

    『TOKYOタクシー』by山田洋次(2025)

    山田洋次『TOKYOタクシー』
    倍賞千恵子さんは自分の母と同い年なので、寅さんの時から、別の感情移入がある(ちなみに息子役の吉岡秀隆さんも同い年)。そして子どもの頃家族で正月に寅さん観に行って、監督が東大卒で、それを親から聞かされて初めて東大を意識したものだ。
    さらに数年前に亡くなった父と最期に観た映画が2019年末の『お帰り寅さん』
    つまりどんな台詞でも泣かされてしまう圧倒的に魔法がかかるのが山田洋次作品。今回も。

  • 『ジグβは神ですか Jig β knows Heaven』by 森博嗣(2012)

    『ジグβは神ですか Jig β knows Heaven』by 森博嗣(2012)

    森博嗣『ジグβ(ベータ)は神ですか Jig β knows Heaven』(2012)読了。
    Gシリーズ8作目。前作発表から4年経ってる。作品中も年月が経ってお久しぶり感で前半ゆったりと進む。
    しかし後半から怒涛の展開。
    瀬在丸紅子さん久々活躍で、息を呑む。
    G、X、Wの各シリーズの連環が進む、凄いな。

    もう一度考えろ。もう一度理解しろ。考え続けなければ、本当の理解ではない。どうして、理解しなければならないのかといえば、それは、安心のためではなく、自分というものの根本的な不安定さを認めるため、人間が持っている基本的な孤独を認めるためだ。
    異常という言葉で片付けることは、人間が安定した存在であり、それに反する状態であってはならない、と無理に思い込むことと等しい。その思い込みから脱するためには、問い続けなければならない。

  • 『果てしなきスカーレット』by 細田守(2025)

    『果てしなきスカーレット』by 細田守(2025)

    細田守監督『果てしなきスカーレット』
    「許せ」、この言葉が、すべての物語の歯車を崩して逝く
    それはアニメの文脈に対して、とても構築的で、同時に脱構築的だ。

  • 『若江漢字とヨーゼフ・ボイス』@神奈川県立近代美術館葉山

    『若江漢字とヨーゼフ・ボイス』@神奈川県立近代美術館葉山

    『若江漢字とヨーゼフ・ボイス』@神奈川県立近代美術館葉山
    ヨーゼフ・ボイスの“現代美術“の作品、今見ると、“現代美術“の古典classicに感じて、それはそれでおもしろい。
    そんな時代性あえて気にせず、ひと作品ずつボーッと眺めてると、それはそれで意味性が逆に惹起されてきて、またおもしろい。

  • 生んだり産んだり

    生んだり産んだり

    12/7
    プロデューサーってのはつくづく愉しい生業だな(改めて)。
    だって、自分で生み出せるヒトモノコトは、自分で作ればいいし、
    もしも、自分で生み出せないヒトモノコトは、造れる人と繋がればいいし、
    創るお金が無いならば、一緒に協業したい人や会社を自分で探せばいいし、
    もし一緒にやりたい人がいたなら、仲間になっちゃえばいいし、
    もしやりたくない人とはやらないと(自分で)決めればいい。
    書きたい人がいたら書いてもらうし、描きたい人がいたら描いてもらう。
    演りたい人がいたら演るし、奏たい人がいたら奏でる。
    逢いたい人がいたら逢える企画を考えるし、行きたいとこがあったら行っちゃう企画を考える。
    なので雑誌作りたくなったので、Tropic編集長やってるわけです。
    produceって生産するって意味だから、まさに生んだり産んだりする生業なのです。

    https://tropic-media.jp/blogs/5a588649e0d5

  • 純心バカ

    純心バカ

    12/7

    12/22冬至に発刊のTropicの編集長対談『カクタの部屋』にて、憧れの富野由悠季監督と2時間半も話させていただいた影響で、自分は今、無性に無上にロボットアニメを創りたくなってしまってる。
    自分は純心ピュアなんで(と自分で云ってしまうほど純心バカなので)真綿が水を吸うように、朱に交われば赤くなるように、周辺でのヒトモノコトとのアクセスが、ダイレクトに脳内想像とコネクトしちゃうのです。で、そこから妄想BIGBANGが起こってしまう。
    学生にSixTONESファンがいればSixTONES妄想金田一企画起ち上がっちゃうし、
    ちいかわファンがいれば来年の映画化に向けてコラボ考えちゃうし、
    新書読んだら、講義聴いたら、その研究者とのコラボ記事を作りたくなるし、
    美術展観たらライブ行ったら演劇見たらそのアーティストのプロデュースをしたくなってしまう。
    てことで、決めた!ロボットアニメ創ろうー!

    https://tropic-media.jp/blogs/15df77721595

  • 『ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?』by 森博嗣(2017)

    『ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?』by 森博嗣(2017)

    森博嗣『ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?』(2017)au了。Wシリーズ6作目。
    前作があまりにおもしろいので、続けて一気読みしてしまった。それにしてもなんて多作な作家なのだろう、この頃は毎年3作品発表してる、凄いな。
    そういえば、次の作品をどれ読もう?の際にWikipediaの森博嗣ページが一番まとまっていて、多分全Wikipediaの中で一番見ているページは彼の作品リストだw

  • 『青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?』by 森博嗣(2017)

    『青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?』by 森博嗣(2017)

    森博嗣『青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?』(2017)au了。Wシリーズ5作目。
    自分的には一番の傑作。極北の深海という密室ミステリでもある。
    人工生成AIの萌芽が2022年-2023年だとして、Wシリーズ4作目とかまでは、ちょうど今の人類とAIの対峙を想起させられた。けど本作は、さらに進んだAIと人類の行末を創起していて、なんだか僕も青白い月が見たくなった。
    “知恵の重力”という言葉に息を呑む。その重力の重さに、人は耐えられるのだろうか?
    2025年末、既に限界が来てる気もするし、そこをフワッとジャンプして飛び越えられるような気もする。