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  • 『言語化するための小説思考』by小川哲(2025)

    『言語化するための小説思考』by小川哲(2025)

    小川哲『言語化するための小説思考』読了。
    薄いけれど、とても興味深い思考がいっぱい詰まった本であった。作者の人間性と知性が垣間見える。その技巧性の卓越さに感嘆しつつ、その時代性と普遍性と、一方の自分を重ねてしまう。
    まあ、要するに、自分も小説を書こう(書ける)と改めて欲望させてくれた次第。それがこの本が良書である由縁。

    あとがきより
    一般的な「創作術」についての本に書かれているような、その技術を適切に用いて、読者の欲望を満たす作品にも価値はあると思うけれど、市場がそればかりになってしまうのは残念だ。読者の欲望そのものを変質させ、読む前と読んだ後で世界が違って見えるような、読者の価値観そのものに関与するだけの深いコミュニケーションに成功する本がたくさん生まれてほしいと思っている。だからこそせめて、あなたの頭の中にあるイメージを求めている人が一万人いるなら、その一万人に正確に伝わる文章を書いてほしい、と思う。

  • 『魔法の色を知っているか? What Color is the Masic?』by森博嗣(2016)

    『魔法の色を知っているか? What Color is the Masic?』by森博嗣(2016)

    森博嗣『魔法の色を知っているか? What Color is the Masic?』(2016)au了。おもしろくて一気聴き。
    Wシリーズ2作目。前作で謎だったこのSF世界の構造が徐々に明らかになっていくというミステリでもある。

  • 自分とは了った街

    自分とは了った街

    11/13
    昨日はクラブクアトロでライブだったので、超久々夜に渋谷センター街を歩く。インバウンドとは知ってるものの、アジア系では無い外国人もこんなに在るのかと、かなりびっくりした。まるで看板だけが日本語の、何処かの異国のよう。
    でも異国の繁華街を歩く時のドキドキ感やワクワク感は微塵も無く、なんていうか、この街を歩く自分がどうも馴染め無いというか、肌感が気持ち悪いというか、自分の方が異質なんだと、排除されてる側なんだと思い知る。それは外国人が多いからという理由では無く、自分が歳老いたからだとは想うけど。
    渋谷、決して若い頃から好きな街でもなかったけど、でも学生時代は大学から一番近い繁華街だったし、本もCDも服もよく買っていたし、数年前まではカフエマメヒコに頻繁に行ってたから、なんだかんだで一番よく訪れる街だった。でもこの数年の再開発の駅近のインテリジェントビル感も疎外感しか無いし、もう自分とは了った街なんだと、悟った次第。

  • パール兄弟2025@クラブクアトロ

    パール兄弟2025@クラブクアトロ

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    パール兄弟のライブ@クラブクアトロ
    ゲストは小室哲哉さん。Self ControlとGet Wild(1987)のギターは窪田春男さんのギターだったのかっ!!!

    1990年の窪田晴男さん脱退の中野サンプラザのパール兄弟。あの時も大学の授業終わり中野に向かい、35年後の今日も大学での教授終わり渋谷に向かった。

    サエキけんぞうさんは千葉高の先輩で、浪人時代に河合塾の特別講義でサエキさんがゲストで「バカヤロウは愛の言葉」の演奏を初めて聴いて知る。
    それから1st『未来はパール』を下北沢で購入して東大模試でA判定貰って嬉しくて塾寮で踊りながら聴いてたのが36年前の想い出。

  • 佳境

    佳境

    11/11 佳境
    いろんなプロジェクトが佳境を迎えている
    …と書いてみたものの、佳境とは“忙しさのピーク”という意味では無く、“最も面白くなる、興味深くなる”という意味らしい。
    まあ、でも忙しさのピークで苦しい時というのは、そんな最も興味深い所と交差してたりするのもまた確かなのだ。
    そして佳境を超え、ピークを過ぎると、これまた寂寞とした感慨に駆られたりもする。そしてまた佳境を求めて何かを始めてしまう。
    生きるとは、そんなup&downの繰り返しなんだ。

  • 『死はすぐそばに Close to Death』by アンソニー・ホロヴィッツ(2024)

    『死はすぐそばに Close to Death』by アンソニー・ホロヴィッツ(2024)

    アンソニー・ホロヴィッツ『死はすぐそばに Close to Death』(2024)au了。
    ホーソーンシリーズ第5弾。今までとは趣が異なり、過去の事件を扱う。これまたおもしろくて一気聴き!
    こんな時間が錯綜する記述パターンがあるのか!と唸らされる。

  • 『北は山、南は湖、西は道、東は川』by クラスナホルスカイ・ラースロー(2003)

    『北は山、南は湖、西は道、東は川』by クラスナホルスカイ・ラースロー(2003)

    ノーベル文学賞を受賞したハンガリーの作家クラスナホルスカイ・ラースローが京都を舞台に描いた『北は山、南は湖、西は道、東は川』(2003),早稲田みか訳,松籟社,2006)読了。
    なんとも不思議な興味深い作品。慈しみながらゆっくりと読んだ。ハンガリー語だからか彼の文体なのか、切れ目のない描写でいつしか自らもその空間に混ざってしまったかのよう。ボルヘス的な幻想的な場の小説、自分もこんな作品を、外国の何処かに住んで歩いて、いつか綴ってみたい。

    沼野充義先生のSNSによると現在版元は品切れ状態らしいが2018年11月に購入していた。確かその時開催してたヨーロッパ文芸フェスティバルで紹介されていて購入したのであった。

  • 『One Battle After Another』

    『One Battle After Another』

    映画『One Battle After Another』
    おもしろかった!ディカプリオほんといい役者だ。ダメな顔から時たまカッコよくなる転換点が素晴らしい!ショーンペンがやりたい放題!
    分断国家的な世界観で世相的に語られてしまう映画だろうけど、これはあくまでアクションコメディなんだと愉しめる時代よ、やって来い。

  • 矢沢永吉@東京ドーム

    矢沢永吉@東京ドーム

    矢沢永吉@東京ドーム、配信で観る。
    すげーな!永ちゃん。
    カッコよさとパワフルさと成熟さとお茶目さの塩梅が、ソロデビュー50年経って、さらに増している76歳!