ジョルジョ・アガンベン『バートルビー 偶然性について』(高桑和巳訳,月曜社)
いやー、素晴らしくゾクゾクする論考。白鯨のメルヴィル1853年の小説『バートルビー』を巡る、「しないほうがいいのですが」と言い続けるバートルビーとは?
参院選挙の日に読了した偶然にも、きっと意味がある。
「創造が生じるもととなる無とは神自体である」
「我々がこの底なし地獄に降りていき、我々の非の潜勢力を経験することができてはじめて、我々は創造できる者、詩人になる」
「無限にある可能世界のなかには、最善の世界が一つある」
