『北は山、南は湖、西は道、東は川』by クラスナホルスカイ・ラースロー(2003)

ノーベル文学賞を受賞したハンガリーの作家クラスナホルスカイ・ラースローが京都を舞台に描いた『北は山、南は湖、西は道、東は川』(2003),早稲田みか訳,松籟社,2006)読了。
なんとも不思議な興味深い作品。慈しみながらゆっくりと読んだ。ハンガリー語だからか彼の文体なのか、切れ目のない描写でいつしか自らもその空間に混ざってしまったかのよう。ボルヘス的な幻想的な場の小説、自分もこんな作品を、外国の何処かに住んで歩いて、いつか綴ってみたい。

沼野充義先生のSNSによると現在版元は品切れ状態らしいが2018年11月に購入していた。確かその時開催してたヨーロッパ文芸フェスティバルで紹介されていて購入したのであった。