「哀戦士」

10/31
闘い了って、〆で焼きチーズケーキ。
今日の闘いは、最高の闘いであった。
エンタメ業界にいきなり実戦投入されて31年間、ほとんど闘い続けてきた。
毎度毎度しんどい闘いだけれども、戦績は決して悪くない。今月は4戦4勝。
自分はまじまじとエンタメ戦闘マシーンなんだと想う、つまり人体改造手術をされたショッカーとか、サイボーグ化した草薙素子とか、ムラサメ研究所やオーガスタ研究所の強化人間のような。
現場では縦横無尽に、兵站は手練手管に、戦略は深慮遠謀で、立ち振舞う。時に容赦なくバッサリ切り捨てる。
だから何だかんだ理由を付けて、その闘いから逃げる作り手や、小物なのに大物ぶる輩とか、基本辟易してしまう、ずるいな、逃げたなって、虚勢を張ってるなって。
でも自分も心は生身なのだよ。
そんな闘いの後には、心が荒み、ふと寂しさが襲ってきたりもするのだ。
闘う相手が一流だったりすると、尚更やるせなさが襲って来る。
自分はなぜそうまでして闘うのか?と。
それをわかってくれる人はいるのか?と。

哀 ふるえる哀 それは別れ唄
ひろう骨も燃え尽きて ぬれる肌も土に帰る
荒野をはしる死神の列 黒くゆがんで真っ赤に燃える
哀 戦士/井上大輔(1981)