万博雑感

大阪・関西万博2025に5/31土曜に行ってきたので、その所感を書いておこうと想う。
万国博覧会という催事では、各国の展示が、各国のパビリオンにおいて、”それぞれの歴史と文化と産業をいかに世界に伝えるか?”という観点で展示されている。そのため、展示方法(イベント系or回廊的展示or解説)、オーラルな説明、ホスピタリティ(予約の仕方、待機列の方法)、装飾デザイン、建築デザイン、などにむしろ各国の特色が出ていて、それをメタ的に感じることで、純粋に展示内容を体験すること以上に、各国の特色を実感する。
これは、実際に海外旅行をしたときに感じる”その国の本質”に似ていて、それが感じられる点においても、万博という機能が、(色々良し悪しが取り沙汰されているが)現代においても有効なんだと思われた。
ちなみに訪れたパビリオンの中では、フランス館がとてもセンスのいい展示をしていた。

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 自分は2015年のミラノ万博を訪れているが、その時に感じた国際性(と言っていいのか、有り体に言えば海外にいるといった感覚、あえて言えば万博特有の雰囲気)が、今回の大阪の会場でも、大いに感じられた。それは観客に外国人が多いからではなく(土曜日だからだったのか、むしろ普通の観光地よりもインバウンド客は少なかった)、日本人が多数を占めているのにも”かかわらず”である。
まるで日本人が海外旅行に出かけて来ているといった、この海外性?(万博性??)はどこから感じられるのか?が、自分にはとても不思議だった。
 また今回の日本開催・大阪開催の特色も出ていた。周知されているように全周2キロの木造の大屋根リングが会場のメインビジュアルであるが、それ以上に各国のかなりの建物が木造で施工されていて、木の建物群が並ぶ街路の景観は、かなり独特で、よく映画やアニメで感じられる金属的・産業革命的な”レトロフューチャー”ではない別世界線のビジュアルで、かなり愉しめた。

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また各国の国名表記がアルファベットとカタカナで大きくパビリオンに表記されていて、これなどは、映画『ブレードランナー』や『マトリックス』で出てくるカタカナが溢れる世界のようで、景観に”多国籍感的ジャポニズム”と言っていいような特色を与えていた。
例えばドイツ館の表記は、「Wa! Germany わ!ドイツ」となっていて、驚きを表す「わ!」と、もしかしたら「和」という意味を持たせながら、展示のメインテーマの循環経済を「わ」という言葉で表現しつつ、円状の複数の建物自体が循環するようにつながってる建築デザインであった。

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またインド館にはカタカナで大きく”バーラト”と表記されていて、実際並んでいるある親子連れが”インド”と認識していなかったのが興味深かった。

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 ネット予約(でしか観られない)パビリオンは、予約確保が全滅だったので、これは何かしらシステム変更が行われたらいいな!と切望する。
そしたら、また行きたい!

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