『小説と音楽』
「小説に創られる」
今年2025年の最初の満月です。
僕は昨年末からの小説読破熱が続いていて、ずーっと小説を読んだり、車移動中はAudibleで小説を聴いてたりしてます。
なんか、やっと“読める”ようになった気がするのです。
いや、今までもそれなりに読んでいたとは思うのですが、なんか今までの感覚とは違って、今はどの作品でも、その世界の中に入り浸って、その世界の中を探索している気分なのです。今までは、フィクション=作り物だと想っていたんだと思うのです、あくまでエンタメだと。自分がその作品を享受してるんだと。でも今は、むしろ逆なんです。自分が色んな小説に享受されているとでもいうか。
そしてその最近の感覚は、むしろリアルとでもいうか、実際の人間に会った時には、いいも悪いも、なんていうか色んな想いが去就すると想うのですが、まさにそれに近い感覚なのです。
つまり、今、僕の中では、リアルに人と出会うことと、小説と出会うことに、全く差がなくなっている感覚なのです。
とてもとても不思議な感覚です。
自分という人間が、新たな人間に、小説に創られていくのです。
「音楽に救われる」