『タタール人の砂漠』by ブッツァーティ

イタリアの作家ブッツァーティ『タタール人の砂漠』(1940)読了。
北の砂漠を監視する砦に勤務する兵士の幻想的な話。
いつか敵が攻めてくる、しかしいつまでも攻めてこない、それに怯え、それを期待して待つ人生。
いつか砦を出たいのに、いつまでも砦を出たくない、そんな人生の意味は何なのか。
いつしか自分の人生と重ねてしまう。