1/4
森博嗣『赤目姫の潮解 Lady Scarlet Eyes and Her Deliquescence』(2013)読了。
凄い作品だ。読み了った今、自分が生きてるのか死んでるのか判然としない、夢なのか現なのか釈然としない。今が正月だからか人生全てがそうなのかも歴然としない。
語るならば、沢山語れるだろうが、今のボクには殆ど語れない。氏がエッセイの中で以下のように語っている。
つまり、視点によってミステリィにもファンタジィにもSFにもなる、ということである。すべてが、人間の頭脳が創り出した幻想の内だともいえる。また同時に、作家というのは、物語を創造することに長けているのではなく、その物語を体験させる人物(媒体)の創出に長けているだけ、ということもいえるだろう。読者は自身でしかそれを体験できないが、作家は主人公という媒体を作って、それを他者に体験させることができる。
『森には森の風が吹く』第1章「森語り 自作小説のあとがき」p.21より

