森博嗣『青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?』(2017)au了。Wシリーズ5作目。
自分的には一番の傑作。極北の深海という密室ミステリでもある。
人工生成AIの萌芽が2022年-2023年だとして、Wシリーズ4作目とかまでは、ちょうど今の人類とAIの対峙を想起させられた。けど本作は、さらに進んだAIと人類の行末を創起していて、なんだか僕も青白い月が見たくなった。
“知恵の重力”という言葉に息を呑む。その重力の重さに、人は耐えられるのだろうか?
2025年末、既に限界が来てる気もするし、そこをフワッとジャンプして飛び越えられるような気もする。
