1/10森博嗣『χの悲劇 The Tragedy of χ』(2016)読了。
Gシリーズ10作目。
なんじゃこりゃ!凄いな、これ!が第一印象。で、ラストの怒涛の円環的展開。もう敵わん。凄すぎる。
氏のエッセイの「自作のあとがき」にも書いてあるけど、まさに日常生活から宇宙空間への飛翔だ。
六作目の『ηなのに夢のよう』までは、まあまあミステリっぽい部分も残しているが、ここで〈Xシリーズ〉に分岐し、後半の〈Gシリーズ〉は、ミステリィの一段目のロケットを切り離し、別の軌道へ加速している。また、『キウイγは時計仕掛け』で、二段目も切り離し、広大な宇宙空間へ飛び出していく。こうして見ると、〈S&M〉や〈V〉は、単なる地上の発射台だったのかもしれない。-『森には森の風が吹く』第1章「自作小説のあとがき」より

